施術について
METHOD
皮膚を切らずに、傷跡を残さず、ワキガ・多汗症を治療
ミラドライは、皮膚を切らずに、傷跡を残さず、ワキガ・多汗症を治療できる新しい治療法です。
マイクロ波(電磁波)を利用し、汗の原因となる【エクリン汗腺】と、匂いの原因となる【アポクリン汗腺】に熱ダメージを与え、汗腺の発汗機能を抑えてワキガ・多汗症によるワキ汗と臭いの悩みを解決する治療機器です。
ミラドライに使用されるマイクロ波は水分に反応して熱を発するため、水分の多い汗腺には大きなダメージを与え、水分の少ない周辺組織へのダメージを最小限に抑えることのできる治療なので、外科的なワキガ・多汗症治療のように術後のダウンタイムや傷跡を気にすることなく治療を受けられます。
ミラドライ治療は、腋下の発汗を安全かつ効果的に抑える為に高度に制御されたエネルギー伝達方式が組み込まれています。1回の治療で発汗の減少が期待できますが、必要であれば医師の判断により、2回の治療が必要となることがあります。臨床試験では、70%~90%の患者が発汗の大きな減少を示し、事実上すべての患者が発汗の減少を示しました。治療後、12ヶ月後の追跡調査をしたところ、発汗の減少が続いていることが確認できました。他の医療処置と同様に、患者さんごとに治療結果が異なってくるので、発汗の大幅な減少が誰にでも起こりうることではないことをご理解下さい。
ミラドライは重症腋窩多汗症の治療に使用される医療機器として唯一日本国内での承認を受けた安全性の高い治療です。

こんな方におすすめ
RECOMMEND
- ワキガに悩んでいる
- 多汗症である
- ワキ汗が多く、シャツに汗ジミができる
- ワキガ・多汗症を治療したいが傷跡を残したくない
- ワキガ・多汗症を治療したいが外科手術後のダウンタイムがとれない
- ワキガ・多汗症の永久的な治療を受けたい
治療のポイント
- ミラドライを受ける際のクリニック選び
(院長ブログ参照: https://ameblo.jp/drfujimoto/entry-12318277092.html )
- こまちクリニックのこだわり
1.患者さま一人ひとりに合わせた照射デザイン
ミラドライでは、一般的にワキのサイズに応じた専用のテンプレートを使用して照射を行います。このテンプレートは左右対称の楕円形をしており、多くの方に適していますが、実際にはすべての患者さまに完全にフィットするわけではありません。そのため、テンプレート通りに照射を行うと、汗腺への照射が不十分になり、効果が不十分になる場合があります。
特に、ワキの手先側(肘に近い側)は、テンプレート上では照射範囲が狭く設定されているため、再発のリスクを減らすには、照射範囲を追加で調整する必要があります。当院では、患者さまのワキの形や汗の出やすい部位に合わせて、テンプレートにとらわれず柔軟に照射範囲を調整しています。
2.腋臭症(ワキガ)手術の経験を活かした安全で効果的な施術
ミラドライは、専用のハンドピースを皮膚にあてて照射を行う治療です。局所麻酔を行えば、比較的手軽に施術できる反面、ワキの内部構造に関する十分な知識がない医師でも治療を行っているケースがあるのが実情です。
当院では、実際にワキガの手術(アポクリン腺を直接確認・切除する手術)を行ってきた経験があり、ワキの内部構造を正確に理解しています。その経験をもとに、テンプレート外の必要な部位にも照射を加えるなど、きめ細やかな対応を行っております。その結果、治療効果が高まり、再発リスクの軽減にもつながっています。
また、ワキには一部神経が皮膚の浅い部分を走行している箇所があり、構造を把握していないと合併症のリスクが高まる可能性があります。当院では、ワキの解剖学的知識を持つ医師が施術を担当し、安全性にも十分に配慮しています。
3.施術時間は90分以上を確保
ミラドライの施術では、照射範囲のデザインや麻酔の工程に加えて、実際の照射に多くの時間を要します。効率よく進めたとしても、テンプレート以外の追加照射を行う場合、施術時間は約90分ほどかかるのが一般的です。
当院では、効果を高めるために、テンプレートの標準的な照射回数の1.5〜2倍程度の範囲を丁寧に照射しており、最近では平均して2〜3時間をかけて施術を行っています。一人ひとりに合わせた丁寧な施術を大切にしているため、どうしてもある程度のお時間をいただいております。
4.適正な料金設定
ミラドライの施術において、極端に安い価格設定には注意が必要です。料金を抑えるために、照射範囲を狭めたり、麻酔や照射の工程を簡略化したりするなど、治療の質に影響が出る可能性があります。
当院では、適正な価格で、効果と安全性の両立を重視したミラドライ治療をご提供しております。初めての方でも安心してご相談いただけるよう、カウンセリングの際には施術内容や料金について丁寧にご説明いたします。
5.ワキガ・多汗症の専門知識を持つ医師が担当
ミラドライには、技術や知識を持った医師による施術が重要です。現在、ミラドライには業者による「施術認定制度」があり、一定の施術実績や実技審査を経た医師のみが認定を受けることができます。
当院では、院長がミラドライ施術認定医であるほか、顧問医師の土井医師は「腋臭症治療ガイドライン第1版」の作成委員も務めていました。ミラドライはもちろん、それ以外のワキガ・多汗症治療についても、専門的な知見を活かしてご提案しております。
☆藤本院長の業績
雑誌形成外科66巻2号
『ミラドライ®を用いた腋窩多汗症・腋臭症治療(1)―施術時の工夫と治療成績―』
効果的な照射方法について医学誌に執筆
第61回日本形成外科学会総会
『マイクロ波による腋臭症治療:施術の実際と臨床効果』
医師向けの講演
第63回日本形成外科学会総会
『マイクロ波を用いた腋臭症・腋窩多汗症治療』
医師向けの講演
第14回トータルアンチエイジングセミナー
『miraDry(ミラドライ)による腋臭症・多汗症治療:効果的な照射方法と評価』
医師向けの講演
第44回日本美容外科学会学術集会
『ワキガ・わき汗にミラドライ』
学会主催で一般の方に講演
第46回日本美容外科学会学術集会
美容レーザー適正認定医講座
『ミラドライの適正使用』
レーザー認定医講座の講師として講演
☆土井顧問の業績
「腋臭症治療ガイドライン第1版」の作成委員
第21回日本抗加齢医学会総会
「化粧と匂いと医療」治療対象としての臭い — 腋臭症治療 —
治療方法
TREATMENT METHOD
照射前に、専用のテンプレートによってマーキングを行い、照射箇所を正確に決定します。治療箇所全体に局所麻酔をした後、ミラドライのハンドピースをマーキングに沿って当て、順に照射していきます。
↓
ミラドライのハンドピースは照射部位の皮膚を吸引し、固定してから作動するため照射箇所の打ち漏れがなく安心です。エクリン腺とアポクリン腺が集中している層へマイクロウェーブをターゲット照射すると、エネルギーが汗腺に含まれる水分子を振動させ、熱エネルギーを発生し、その熱が汗腺を破壊します。ミラドライはコンピュータ制御によって自動的にエネルギーの深さと幅を最適化します。
↓
ミラドライのクーリングシステムが皮膚表面から真皮層にかけての皮膚を冷却、保護しながら、汗腺の多く存在する皮下2〜3mmの層に集中照射します。熱の及ぶ深さや照射幅は最適に制御されるように設計されているため、安心・安全な治療です。
【こどものミラドライ治療について】
ワキガ・多汗症は遺伝的要素が強く、親族にワキガの人がいる場合、遺伝によってワキガを発症する可能性が高くなります。ワキガや多汗症はデリケートな悩みになりやすく、ご自身の悩みであればもちろんのこと、お子様がワキガである場合も、学校などで嫌がらせを受けないかなど、非常に心配される親御様が多く、「ミラドライはこどもでも受けられるか?」というご相談は当院にも多く寄せられます。
ミラドライの治療には対象年齢の設定はなく、基本的にはご本人の治療意思と保護者の方の同意があれば、未成年でも治療を受けて頂くことが可能です。ただし、ある程度の体格と脂肪量が備わっていなければ照射が難しい場合もあるため、まずはカウンセリングにてご相談頂いてからの判断となります。
ワキガの原因となるアポクリン汗腺は、第二次性徴期において増え始めるため、ワキガを発症する時期は思春期にあたることが多いのです。よって、早ければ小学校中学年〜高学年の間にワキガを発症するお子様も多くいらっしゃいます。周囲の反応が気になったり、精神的なストレスを負ったりすることがないよう、早期の治療を希望されることは賢明ですが、お子様のワキガ・多汗症治療においてまずご理解いただかなければならないのが、成長期においてはいかなる方法で汗腺を取り除いても、第二次性徴期を過ぎるまでは汗腺組織が発達し続けるため、治療後もワキガ・多汗症を再発する可能性があるということです。
この可能性をご承知いただいた上でも治療を希望される場合、当院ではお子様の治療にこそミラドライをお勧めしています。ミラドライは切らない・傷が残らない低侵襲なワキガ・多汗症治療であり、その効果と安全性は治験データから証明されており、またアメリカFDAの承認やヨーロッパでのCEマークを取得していることから信頼性の高い治療といえます。再発の可能性を考えた場合、傷跡が残る外科的治療を選択するよりも、低侵襲な治療こそが望ましく、またミラドライは再発の場合、再照射が可能なため、第二次性徴期を過ぎた頃に2度目の治療を受けていただくことが可能です。
また、外科手術に比べて術後のダウンタイムがほぼなく、治療後の回復も早いので、こどもの治療に適しているといえます。
しかし、治療にとって最優先されるべきなのは、本人が「治療したい」という意思をもっているかどうかなので、一緒にカウンセリングにお越しいただき、治療内容の説明を聞いた上で、治療を受けたいか、麻酔に耐えられそうか、などご判断いただければと思います。
治療の流れ
FLOW

診察・カウンセリング

予約(最初は診察のみのため)

剃毛(施術日より2日前)

ガーゼテスト・発汗テスト

マーキング(サイズ計測)

麻酔

テンプレートの転写

施術

冷却
施術後の経過・注意事項
ダウンタイム | 治療箇所もしくはその周辺に確認される一般的な副作用は以下の通りです。これらは2-3日から数週間に渡って持続します。 •治療箇所の腫れ(肘やわき腹まで腫脹、内出血をきたすことがあります) •治療箇所の一部分もしくは上腕の一時的な感覚の鈍麻もしくはチクチクする痛み(数ヶ月で消失しますが、まれに残存することもあります。) •触れる時の不快感、圧痛、痛み。(施術後鎮痛剤を処方します) •吸引による赤み •麻酔箇所の内出血 •治療箇所の凹凸(数ヶ月で消失しますが、まれに残存することもあります。) •脇の減毛 |
---|---|
入浴 | 当日の入浴は避けて、シャワーを浴びる程度は可能 |
運動 | 数日間は激しい運動は避けることをお薦めします。 |
飲酒・喫煙 | 治療後3日~5日ほどは控えてください。 (飲酒は血行を促進し、ダウンタイムを悪化させる可能性があります) |
アフターケア | 腫れを軽減する為アイスパックで治療箇所を冷やします。 |
・検診:1週間後・1ヶ月後・3ヶ月後・6ヶ月後に術後検診を行います。
副作用・リスクRISK
- 治療箇所の腫れ(肘やわき腹まで腫脹、内出血をきたすことがあります)
- 治療箇所の一部分もしくは上腕の一時的な感覚の鈍麻もしくはチクチクする痛み(数ヶ月で消失しますが、まれに残存することもあります。)
- 触れる時の不快感、圧痛、痛み。(施術後鎮痛剤を処方します)
- 吸引による赤み
- 麻酔箇所の内出血
- 治療箇所の凹凸(数ヶ月で消失しますが、まれに残存することもあります。)
- 脇の減毛
頻度の少ない副作用:
- 隣接する腕もしくは胴の腫れ(数週間持続することがある)
- 治療箇所の色素沈着(皮膚の色が濃くなる)
- 治療中の姿勢による腕及び肩のこり
- 麻酔による、腕の無感覚もしくはチクチク感(24時間以内持続)
- 脇の下のつっぱり感(徐々に解消しますが、まれに残存することもあります。)
- 治療箇所の小さな水膨れもしくは発疹
ごくまれに報告される副作用:
- 火傷(すべての手術に起こり得るもの)
- 膿瘍、感染症(すべての手術に起こり得るもの)
ワキガ・多汗症の原因
ワキ汗は、【エクリン汗腺】、【アポクリン汗腺】という皮膚のすぐ下にある2種類の汗腺から分泌されます。
【エクリン汗腺】は全身に分布し、暑いときや運動後、辛いものを食べたときなど、体内の熱を放出して体温調整を行うためにかく汗、また緊張による汗などを分泌します。エクリン汗腺から分泌される汗は通常無色透明で無臭、さらっとしているのが特徴ですが、ストレスや疲労によって、汗に疲労物質や老廃物がまざったり、発汗後に清潔な状態にせず長時間放置したりすると、臭いの原因となることもあります。
エクリン汗腺から分泌される汗が多い症状を【多汗症】といい、体質により発症することもありますが、精神的なストレス、食生活やホルモンバランスの乱れ、その他の疾病などにより交感神経が正常に働かなくなることで症状が現れることもあります。ワキや手の平、足の裏、頭部など、症状が出る箇所は人それぞれ異なります。
【アポクリン汗腺】は、主にワキの下、乳輪周り、ヘソ周り、性器周辺、耳の穴などに分布し、アポクリン汗腺から分泌された汗は黄ばんだ色味を帯び、濃く粘り気があります。脂肪やタンパク質、老廃物、鉄分などを含み、これらが腋下の皮膚表面や腋毛内に常在する細菌などによって分解されることで臭いを発します。この臭いが【ワキガ】の臭いであり、アポクリン汗腺が多い場合、ワキガになる可能性が高くなります。
ミラドライについて
ミラドライは切開手術をせずに気になるワキ汗や臭いを改善できるワキガ・多汗症治療機器です。
5.8GHzのマイクロ波を外側から照射し、汗や臭いの原因となる汗腺を破壊します。中度〜重度のワキガ・多汗症に効果があり、組織削除法手術に匹敵する効果が得られます。
【メカニズム】
ミラドライは、がん治療のための医療機器や電子レンジなどに幅広く利用されているマイクロ波(電磁波)を使用し、ワキガ・多汗症の原因となる2種類の汗腺の機能を破壊させることでワキ汗の量や臭いを改善する治療です。
ワキガ・多汗症治療は、ワキ汗や臭いの原因となる腋下の汗腺を取り除くことで治療しますが、皮膚を切開して医師が直接汗腺を取り除く剪除法(皮弁法)の他に、切開範囲を1cm程度の最小範囲に抑え、細い管を通して汗腺を吸い取ったり超音波を照射したりする治療方法もありますが、ミラドライによる治療はマイクロ波を外側から照射するだけで汗腺を破壊することができ、切開を全く行わないため、傷跡が残らないことが何よりの特徴です。
また、水分に反応するマイクロ波であるため、水分の多い汗腺に大きなダメージを与え、その機能を破壊させることができ、腋下の皮膚表面や周辺組織のダメージを最小限に抑えてワキガ・多汗症の治療ができます。
【治療効果】
患者様それぞれのワキの形状にあったテンプレートを選択しますが、照射漏れを防ぐため、照射点を追加し密に照射しています。これにより照射漏れのリスクは極めて少なくなり、個人差はありますが、1度の照射で規定のテンプレート通りの照射より多くの汗腺を破壊することが可能です。また、一度破壊された汗腺が再生することはないため、手術同様に半永久的な治療効果をもたらします。
アポクリン汗腺、エクリン汗腺の両方をターゲットとするので、ワキガと多汗症の両方に効果的です。
「ワキガ・多汗症は手術でないと治療できない」、「ミラドライなどの機械による治療は再発のリスクがある」などという情報も見受けられますが、70%以上の汗腺が破壊されるという効果と、一度破壊された汗腺が再発することはないという事実から、ミラドライは再発のリスクが極めて少なく、高い治療結果が得られる治療です。
ミラドライ治療後の再発を訴えられるケースとして考えうる要因は、施術後1ヶ月程度経過すると、残存した汗腺の機能が活発化するため、汗の量が増えて感じられたり、臭いが再発したように思われたりする場合があります。ミラドライはワキの汗腺を100%取り除く治療ではないため、汗や臭いがゼロになることはなく、これは剪除法手術を行った場合も同様に言えることです。
あるいは、汗腺が多く分布する箇所に正確に照射がされておらず、照射漏れによって十分な治療効果が得られていないという場合もありますので、ミラドライによる治療をご検討の方は、ミラドライや剪除法(皮弁法)などの切除手術も含めて、医師のワキガ・多汗症治療実績を確認することが重要です。当院では、院長の藤本先生はミラドライ治療の認定資格を有し、顧問の土井先生は多汗症治療のガイドライン作成委員でもあるため、安心して施術を受けていただくことができます。また当院では、規定テンプレートのショット数の約1.5倍の照射を行い、照射漏れのない十分量の施術をおこなうため安心です。
また、以前にミラドライ以外のワキガ・多汗症治療を受けられた方で、十分な症状の改善が得られなかった方も、ミラドライによる再治療が可能な場合があります。ただし、切開手術を受けられた方は、現在の皮膚の状態によってはミラドライの照射が難しいこともあるため、まずはカウンセリングにてご相談ください。
【ダウンタイムについて】
ミラドライによる治療は、切開を行わず、マイクロ波を外側から照射するだけの治療であるため、外科手術による治療のように傷跡が残らず、また、術後のガーゼ固定のようなダウンタイムが不要です。
切らずにワキガ・多汗症を治療するための機器として、ミラドライ以外にも針を刺してRFを照射するタイプの治療器(ビューホットなど)を取り扱うクリニックもありますが、照射箇所に木綿豆腐のような色素沈着が残ることなどが報告されています。一方ミラドライは、適切な麻酔処置と画期的なクーリングシステムにより、皮膚表面に傷が残るなどのダメージを与えることがないため安心です。ただし、皮下の汗腺を破壊するだけの熱エネルギーを加える治療であるため、施術後数日間は患部にむくみや熱傷感を感じることがあります。
ワキに腫れ、むくみがある場合、衣服による摩擦などで痛みを感じる場合がありますが、鎮痛剤によってコントロールできます。また、一時的にワキにしこりのような凸凹が現れることがありますが、時間の経過により治まります。
汗止めローション(AB液治療)|お薬を吹きかけるだけの簡単な脇汗治療
塩化アルミニウムを主成分とする院内調剤したAB液というお薬を自宅でワキの下に吹きかけていただくだけの簡単な治療です。エクリン汗腺に炎症を起こし、発汗機能を低下させる治療法です。
【AB液とは?】
AB液は、塩化アルミニウムを主成分とした外用薬で、汗腺に一時的な封鎖作用を与えることで発汗を抑えることを目的としています。当院では、安全性と効果のバランスを考慮し、医師の指導のもとで院内調剤を行っております。
【ミラドライとの違い】
ミラドライは、マイクロ波によって汗腺そのものを熱破壊する治療法で、半永久的な効果が期待できる点が特徴です。一方で、AB液はあくまでも一時的な制汗効果であり、定期的な塗布を継続する必要があります。
・まずは非侵襲的な方法から試したい方
・汗やにおいが比較的軽度である方
・施術のダウンタイムや費用に不安がある方
<注意点>
・AB液は即効性がありますが、使用を中止すると効果はなくなります。
・肌の状態によっては刺激感やかゆみが出ることがあり、使用頻度や濃度の調整が必要になる場合があります。
・ミラドライとの併用や、AB液を経てからミラドライへ移行される方もいらっしゃいます。
ミラドライによる治療とAB液治療は、それぞれ効果の持続性や治療のアプローチが異なります。ご希望や生活スタイルに合わせて、最適な方法を一緒にご提案いたしますので、気になることがあればお気軽にご相談ください。
施術料金
PRICE
施術内容 | 料金 | |
---|---|---|
ミラドライ | ||
両脇 | 1回目 | ¥330,000- |
2回目 | ¥247,500- | |
片脇 | 1回目 | ¥231,000- |
2回目 | ¥176,000- | |
脇ボトックス | ||
両側(保険) | 約¥33,000- | |
両側(自費) | イノトックス50単位 | ¥33,000- |
アラガン50単位 | ¥44,000- | |
イノトックス100単位 | ¥66,000- | |
アラガン100単位 | ¥88,000- | |
汗止めローションAB液 100ml | ¥2,200- |
※総額表示義務のため、消費税込みの表示となっています。
よくある質問
FAQ
ミラドライはワキガと多汗症、両方に効果がありますか?
ミラドライによって破壊する汗腺は、臭いの原因となるアポクリン腺と、多汗の原因となるエクリン汗腺の両方が対象となるため、どちらの症状にも効果があります。
施術中の痛みはありますか?
施術前に局所麻酔を行いますので、ミラドライの照射による痛みはありませんが、局所麻酔の際に、注射の痛みを感じることがあります。
ミラドライは皮膚表面を冷却して保護しながら照射を行うため安全ですが、箇所によって熱感を感じる場合はすぐに医師にお伝え下さい。冷却モードでの照射を十分に行ってから局所麻酔を追加し再度マイクロ波の照射を行います。
施術後は、マイクロ波の熱によるむくみ、ほてりといった症状が現れますが、通常の経過であり数日~1週間程度で治まります。むくみ・ほてりによる痛みがある場合も鎮痛剤の服用によりコントロールできる程度です。
麻酔で眠った状態での治療は受けられないのでしょうか?
ミラドライ施術は局所麻酔にて十分に皮膚を浮かした状態で不適切な熱傷を避けるようにして治療を行います。患者様が強い熱感を感じた場合、冷却モードに切り替えての照射を行うという確認作業をしながら治療を繰り返しますので、静脈麻酔や全身麻酔下で、患者様の意識がない状態でミラドライ治療を行うことは適切でありません。よって、不適切な熱傷を避けるため、当院では局所麻酔による治療のみ行っております。
極度に痛みに弱く、治療にご不安な場合、麻酔クリームを塗布してから局所麻酔注射を行うこともできますので、カウンセリングにて医師にご相談ください。
ダウンタイムはありますか?
切開手術を行った後のように腕を上げることができなかったり、圧迫固定が必要であったり、傷口が残るようなことはありません。術後は患部にむくみやほてりがありますが、通常の経過であり1〜2週間程度で落ち着きます。施術後はほてりが落ち着クマで十分に冷却し、飲酒、入浴、激しい運動など、血行が促進されるようなことはむくみなどの症状が落ち着クマで控えて下さい。ワキに腫れ、むくみがある間は摩擦による痛みを感じる場合がありますが、鎮痛剤によってコントロールできる程度とお考えください。術後の状態で気になることがあれば、すぐに診察を受けていただくことをお勧めします。
保険適用での治療は可能ですか?
ミラドライは低侵襲で切開手術のように傷跡を残さずワキガ・多汗症が治療できるというメリットがある一方、自由診療であるため健康保険の適用とならず、施術費用が切開手術よりも高いというデメリットがあります。
しかしながら、ミラドライは医療行為であるため、医療費控除の対象となります。詳しくは各自治体の税務署ホームページをご参照ください。
治療の効果はどのくらい続きますか?
一度破壊された汗腺が再生することはないため、効果は永続的と言えます。ミラドライは、腋下の汗腺を100%無くすことができる治療ではないため、汗や臭いがゼロになることはなく、これは切除手術を行っても等しく言えることです。ほとんどの方が1回の治療で汗の量が減り、気になる臭いがなくなったと効果に満足されていますが、治療後1ヶ月ほどで残存する汗腺が再機能し始めるため、汗がまた増えてきたように感じることがあります。万が一、1回の治療で効果が薄いと感じられる場合は、2度目の照射を行うことも可能ですので、カウンセリングにてご相談ください。
ミラドライの治療であれば、どのクリニックで受けても同じですか?
同じ機械を使用しても、麻酔の料や注入位置、照射方法などによって治療の結果には差があると言えるため、ミラドライ治療をご検討の方は、治療実績の豊富なクリニックで施術を受けられることをお勧めします。当院院長はミラドライ治療の認定資格を有し、ミラドライ治療についての医師への講演も行っています。効果的なミラドライの照射方法について医学誌に発表もしています。治療実績も豊富ですので安心してお任せください。
また当院では、規定テンプレートのショット数の約1.5倍の照射を行い照射漏れのないように十分量の施術をしています。
ワキの下の汗腺を破壊しても問題ないのでしょうか?
人間の身体全体には400万もの汗腺が存在し、腋下に存在する汗腺はこのうちわずか2%程度です。よって、腋下の汗腺をなくしても、体温調節のために発汗する身体の機能には何ら影響がないため、ワキガ・腋臭症の治療のためにワキの下の汗腺を取り除くことに問題はありません。
ミラドライはワキ以外の箇所の多汗症も治療できますか?
ミラドライは腋窩のみを治療対象としますので、ワキ以外の箇所に照射を行うことはできません。手の平や足の裏などの多汗にお悩みの場合、ボトックス注射による治療が有効ですので、カウンセリングにてご相談ください。
ミラドライと他の多汗症治療用医療機器にはどのような違いがありますか?
針を刺すタイプのRF治療器(ビューホットなど)は、日本で薬事承認を得ておらず信用に足る治験データに乏しく、信頼性の高い治療用機器ではありません。また、照射後皮膚表面に木綿豆腐のような色素沈着が残るという報告が多数あるため、ワキガ・多汗症の切らない治療用機器として、当院では信頼性と安全性の高いミラドライを採用しています。
ミラドライは未成年でも受けられますか?
ミラドライの施術には何歳以上に適応という取り決めはなく、ご本人の治療意思と保護者の方の同意があれば未成年でも治療を受けていただけます。ただし、お子様の成長期においてはいかなる方法で汗腺を取り除いても、第二次性徴期を過ぎるまでは汗腺組織が再生する可能性があることをご承知頂いた上での治療となります。